睡眠中、体を動かそうとしても全く動かない。物音や人の気配、体を押さえつけられたり、
誰かが自分の体の上に乗っているような感覚・・・。
「金縛り」
紫苑の個人的感想

金縛りは子供の頃からよくかかります。そのたびに苦しくて、解けたあとには疲れがどっと出る感じです・・・。
心霊現象ではなくて、睡眠不調の一種だとわかった今でもやっぱり怖いんですよね。感触とかあまりにリアルで・・・。あと、金縛りに一晩に何度もかかる日があるんですが、そんな日は最悪です。またかかったらどうしよう・・・って。その恐怖心がよくないんでしょうが・・・。

自分の意思で自分の思うように体を動かせないということはすごい恐怖なんだと当たり前のようですが、いつも金縛りの後に感じます。

いくら幻覚、幻聴、幻触と言われて頭で理解しても、あのリアルさに直面すると・・・。どうしてあんなにリアルなんでしょうね〜。感触までリアルなのが本当に怖いんですよ。
金縛りから体外離脱したという話もあったりして、やっぱり実際に金縛りにあうと怖いと感じてしまいます。

私は金縛りにあうのにすごく波があって、毎日のようになるかと思えば、そんなことすら忘れるくらい金縛りにあわないこともあります。理論は分かりますが、やっぱり不思議です。
心霊現象ではなく、睡眠不調による現象→恐れることはない
金縛りとは、医学的には「睡眠麻痺(sleep paralysis)」と呼ばれる状態のこと。

睡眠にはは、脳が休む深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」がある。
この二つは交互に訪れており、レム睡眠は約1時間半周期で訪れている。

レム睡眠とは、閉じたまぶたの下で眼球が不規則に動く「急速眼球運動」(Rapid Eye Movement)
が起こる浅い睡眠状態のことで、その頭文字「REM」を取ってレム睡眠と呼ばれている。


普通はノンレム睡眠が先行するが、疲労や二度寝など何らかの条件で睡眠のリズムが乱れると
いきなりレム睡眠に陥る。

このレム睡眠の状態になると、体が全く動かなくなる。よって無意識に手足を動かしたり、寝返りをうったりもしなくなる。もちろん寝ている本人は意識がないので、カラダが動かないことに気付くことはない。
この時に意識だけが覚醒してしまうと、体を動かそうという意思があっても体には伝わらない。
これがいわゆる「金縛り」の状態。



金縛りになった時、意識が比較的ハッキリしているため、本人は目覚めていると感じているが
実際は眠ったまま。見たり、聞こえたりするものは、脳がつくる幻覚や幻聴、幻触。
夢を見ているのと全く同じ状態。しかし、幻聴や幻覚と呼ぶにはあまりにもリアルなため
(本人は目覚めていると思っているので)心霊現象と思い込みやすい。
金縛りに対して恐怖心を持っていると、その恐怖心に反応し、幻覚もまた恐ろしいモノとなる。


また金縛り中に息苦しさや胸の痛みを感じるのは、レム睡眠時に心拍数、血圧や呼吸が乱れるため。
怖い夢で目が覚めて、心拍や呼吸が乱れるのと同じでレム睡眠中の金縛りでは、心霊現象という恐怖心も手伝って心拍や呼吸が乱れ、息苦しさを感じ、これが「人が乗っている」「首をしめられた」などと感じられたりする。

このような「金縛り」は若い人に多く、4割の人が一生に一度は体験すると言われています。